東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

空の輪に想いを重ねて③

(続き)

散歩中のある時、あえてマスクを外し、感覚の変化を感じていた。

随分離れた場所で犬の散歩をしている方が、私を見つけて大きく

迂回して道を変えていった。

 

マスクは感染症対策に有効ではあっても、着用するかしないかは、

個人の自由であり矯正されるのはおかしい、と私は考えている。

しかし、とりあえずマスクを付けて散歩を再開してみる。

 

右をけり、左の足に着地するのは、本当にただの足なんだろうか。

足のどこから、歩いているという感覚は生まれているのだろう。

 

ふと、世界を自分中心にみるのではなく、自然を中心にみていた。

そんな自分に気付きつつ、左右という概念はなく、瞬間という感覚に

しかない状態を、味わう呼吸のリズムから歩きはじめていくのです。

 

家に帰ると自粛期間中は、COVID19における情報ばかり。

対策もそれぞれ、世界の対策もあふれんばかりに報道されていた。

 

このような時代、初めて人類が味わっている状態ともいえる世の中。

世界もこぞって新ウィルスを観察し、研究し、対策を練っている。

 

ただ、現時点で行われている世界的な政策に、どれが最も有効なのか。

不安も感じるけれど、それは今後の状況を見届けないとわかりません。

 

どの政策にも共通しているのは、人との接触を避け、自分が感染しない

と同時に「他の人に感染させない」このことではないでしょうか。

 

また 散歩していると、これに関してもふわっと前意識も浮かんでくる。

 

個性豊かな一人ひとりのまま、本人の自由な意思に基づいて行われる時、

この感染を抑え込める、本当の力、真の力に繋がるのではないか、と。

 

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