おはようございます。
操体では、からだの感覚を重視しています。
その理由の一つは、個人の生命活動の是非というのは、感覚をとおしてからだにききわけるしかないからです。
生きているというのは、バランス現象であり、そのバランス現象は個人によって違います。
そして、その個人のバランス現象は本人の生き方、環境や時間、空間との関わりによって変化するからです。
だから、からだにききわけて、からだと共に最良の生き方につなげていく。
生命活動を必要最小限に絞っていくと、呼吸、飲食、身体運動、精神活動の四つとなり、この四つが環境とバランスよく適応できているほど生命活動は順調であり、健康も保たれます。
そして、個人としてのバランス現象はそれぞれ違うが、呼吸、飲食、身体運動、精神活動の生命活動の営みには、この地球という環境のなかで、健康で長く生きていくための人類共通の定め事がある。
それを元に、各人それぞれが、それぞれの生活習慣のなかで実践して、からだに快適感覚をききわけていけば健康の回復にも役立つし、維持、増進も可能なのです。
健康も勿論だが、いつもの生活習慣がからだにとって負担なく愉しみが見出されるものとなってくれば、暮らしも自ずと変化していく。
インスピレーションも高まり、真の個性の発揮された暮らしの豊かさにつながっていく筈です。
特に今の新型コロナ禍の時世、そしてこれからを見据えた時、外に楽しみを見つける事よりも、自分自身の内に愉しみを見出す事が大切になってくるのではと感じます。