東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

私のセルフケア@初日

こんにちは。畠山裕美です。1週間よろしくお願い致します。
 
今回も「私のセルフケア」というテーマを出したのは、私なのですが、なんと、今回帯状疱疹になってしまいました。
 
詳細は後程お伝えしますが、風邪ならちょっと休めばなんとかなるのですが、2週間以上経っても、まだ薬を飲んでいる状態です。
 
帯状疱疹と言えば、ストレスや睡眠不足、心労(心労はあるかもしれません笑)がトリガーになるとも言われています。
 
 
操体でのセルフケアを提案しといて帯状疱疹だよ!的ながっかり感はありましたが、臨床家にとって、怪我や病気は、ある意味で勉強になります。
 
 
私が大昔、ある整体の学校で毎日視診触診しながらブラブラしていた時、私よりも半年くらい後に入って来た若い男性がいました。

この人は「本当にこの学校に入るかどうか」をずっと悩んでいて、しょっちゅう学校に見学に来ていたのですが、どうやら「健康で、今まで怪我や病気一つしたことないが、手に職をつけたいので、整体を勉強しようと思った」とのことでした。

直感的に「治療家向いてるのかな」と思いました。
その後、学校に入った彼ですが、プログラムの「バランス整体」というのでは、誰も彼と組みたがりませんでした。私はそれが何故だかわかっていました。

力が強すぎるのです。女性はもとより、男性の受講生も「○○さん、力が強くて痛いんだよね」と、彼と組むのを避けるのです。

勿論「少し弱くして」と言うのですが、弱くならない。

そして、私も彼と組まされた時がありましたが、やはり痛かったのを覚えています。
なお、この方はその後。併設の治療院にインターンとして行きましたが、患者さんから「あの先生は力が強くて痛い」というクレームが多数入ったため、辞めさせられたと聞きました。
 
この方の場合、力のコントロールができなかった、というのもありますし、はたからみて「共感力」というのが圧倒的に足りないというのはわかりました。
橋本敬三先生おっしゃるところの「人の痛みがわがんのがプロよ」ということです。
 
自分の体格に比べて、体重が半分くらいしかなさそうな女性に対して、自分が満足しそうな力圧で施術を行っていいものか?ということです。
 
私が思うに「健康で、今まで怪我や病気一つしたことない」というのもネックの一つだったのでは、思いました。
 
話がすこし逸れましたが、師匠、三浦寛先生は「臨床家が五体満足であるというのは、一種のハンデかも」とおっしゃっていました。
 
また、これも蛇足になりますが、占いのご相談を受ける場合、占い師が「人生いままで何のトラブルもなくて、家庭生活も仕事も全部順調で、幸せいっぱいです」という人だったら、と、考えると、わかります。そうです。こういう人は「人の痛みが分からない」ので、そもそも向いてないんです。
 
しかし「人生いままで何のトラブルもなくて、家庭生活も仕事も全部順調で、幸せいっぱいです。で、子どもも手が離れたし、占い師にでもなろうかと」という人がワンサカいます。

こういう人たちは「家庭は安泰、ご主人は元気、子どもは独り立ち」というような場合が多いのですが、例えば、タレントの不倫などについては激怒します。実話ですが、数年前、好感度ナンバーワンのタレントが、既婚ミュージシャンとの交際がバレて叩かれた時がありましたが、あの時などは、この人達は「不倫なんて絶対ダメよ」「許せない」と言っていました。
 
しか〜し、占い稼業をやっていると分かるのですが、ナンバーワンと言ってもいいのは、不倫に関する相談です。
(占い師は、どんな案件を持ってこられても、相談者の味方というスタンスが基本です。なので「絶対ダメ」とか「やめさない」とは言わないんです)
相談者も「どうしていいかわからない、辛い」から、相談するのであって「不倫なんて絶対ダメよ」と言われたい(本人も分かっている)わけではないのです。
 
何だか色々書きましたが
私が帯状疱疹になったのは、多分。臨床家としての経験を積むためだろうな(笑)と思っています。
 

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いつもなかよし。まーちゃんとりんちゃん。
 

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