東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

私のセルフフケア(2)死にかけた人同盟

ストレスで病気になったことが何度かあります。
虚血性大腸炎(もろストレス)。
 
家人なり師匠なりが入院したりして、円形脱毛症になったこともあります(実話)。
 
あと、これもストレスの結果と言われましたが
急性膵炎になったことがあります。

急性膵炎は、亡くなる方も多い病気ですが、「半日遅れていたらICU、一日遅れてたら死んでた」と、言われました。

この時、両手両足に4本くらいづつ点滴針を刺され、無意識のうちに点滴針を抜くので、ナースステーション横の病室に入ったり、実際、針を刺されすぎて意識が錯乱することもあるそうなんですが、この時はすごい幻覚とか幻聴とか、何だかすごい体験をしました。
 
逆に、こういう状態から快方に向かうと、人間の快復力のすごさを味わうことができます。
 
ちなみに、昔勤めていた会社に、ケアマネの勉強を熱心にやっている人がいました。
彼女は、私より少し年上でしたが、かなり年上のご主人(家事を何にもやらない。パンツの在処もわからないような人)がいらっしゃった方でした(師匠の本を読んで下さっていました)。
 
この方、最初は扁桃腺が腫れたのかも、ということで、病院で薬をもらって飲んでいたのですが、なかなか効かず、病院を変えて検査したところ、ノド周辺の感染症にかかっていて、即入院しないと危ない、ということで
緊急入院したんですね。
 
彼女が無事退院してから「死にかけた」という共通の話題で盛り上がり?ましたが、彼女自身もケアマネ(その後合格)を目指して介護の仕事もしていたので、今回の入院とちょっと死にかけたのは、すごく勉強になった、と言っていました。
 
 
ちなみに、これも私のクライアントですが、若い頃は怪我も病気もせずに、常にアクティブぶに過ごしていた人がいました。
 
そして、人間50代後半にもなれば、カラダのどこかにガタが来てもおかしくないですし、更年期を迎え、ホルモンのバランスが崩れたりします。膝や足に今までのツケが回ってくることもあります。

最近は「男性にも更年期がある」というのは常識です。
また、話を聞いたりしてみると、女性も男性も、かなり「そういうものが遅かれ早かれやってくる」と、腹を括って準備していた人の方が、その時のダメージは少ないようです。
 
話を戻しましょう。
人間、ある程度生きてりゃ、メンテナンスが必要だよね、という心構えが必要ですが、この方は、若い頃に怪我や病気を一切してこなかったので、自分のからだの変化を認めることができなかったんです。

20代の頃を同じことが出来ないのは、当然である、ということが最初受け入れられなかったんですね。

こういうことを受け入れる(受け入れつつ、アンチエイジングに励む)のも、セルフケアの一つだと考えます。