東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

(六日目)シンメトリーとアシンメトリー その4

バロックの語源は、名前通り、歪んだ真珠、という意味のバロッコというポルトガル語だそうです。
 
ちなみに、明治時代まで真珠は、自然界にあるものを採取していましたが、真珠の養殖に成功したのが、御木本幸吉です。
伊勢にあるミキモト真珠島※には何度も行ったことがありますが、真珠を養殖しようというのは、なんとも凄いアイディアだと思いました。それまで、自然にお任せ(貝が異物を飲み込んで、それを核として真珠ができる)していたものを、人間の手で核入れを行うようになったからです。
 
海女さんがボートでやってきてダイブしてくれる「海女さんショー」や、あこや貝を焼いたものなどを食べることができます。
どうやって養殖真珠を造るかという工程も見ることができます。
 
ルネサンス(この場合は、ギリシャ、ローマ時代の古典文化を復興しようという運動。14世紀末から16世紀)の後、16世紀後半から、18世紀に起こりました。
元々は「もとは曲線の多い装飾的な建築や装飾に侮蔑(ぶべつ)的に用いられた」そうです。
 
バロック(バロック音楽の時代も同様です)の時代と、日本で織部焼きが評価を得だした時期が16世紀辺りというのも面白いのですが、人間は、自然(サイエンス)と、人間が造ったもの(アート)の間を行ったり来たりしているのかもしれません。
 
ルネッサンス ギリシャ・ローマ的な「結構裸体や肉体美賞賛」
バロック 「曲線が多く装飾的で重厚感がある」
 
的に考えると、ルネッサンスは、スポーツクラブで筋肉を鍛えている皆さん、バロックは、地下のライブハウスにたむろするロックな人達、みたいに考えちゃいますね。
 

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オレンジのさつまいも。