おはようございます。
実行委員リレーブログ、今週は友松の担当となります。
どうぞ、よろしくお願い致します。
今回のテーマは「植物」ということでリレーしています。
12月も半ばとなり、まわりの山々を見渡すと、木々は紅葉を終えて落葉している際中であります。
普通は「植物」をテーマにするのであれば、花の咲く時季や新緑の季節だと思いますが、あえてこの時期にテーマとするのには何か意義深いものを感じます。
煌びやかなものの裏には、質素なものがある。
木々の花も実も瑞々しい葉も、今の時期冷え込んだ空気のなか、飾り気なくむき出しになっている幹や枝、地中に根を張る根っこがあったればこそ。
むき出しになった幹や枝は、落葉前に葉の養分やエネルギーを回収し、最小エネルギーで厳しい冬を乗り越える。
そして、春の訪れとともに素敵な花を咲かせ、陽射しが強くなれば光合成という素晴らしい能力を擁する葉を数多つける。
質素、質の素こそ重要。
植物も人も、性質は違えど素を天と地からいただいて自己を生成し、質を高めていく能力を元々有している。
しかし、人間はいつからか素のいただき方を軽んじるようになってしまった。
呼吸にしても動きにしても、意識しなくともからだが素を有難くいただこうとしてくれているから、何とかなっている。
その、何とかなっている状態というのは本来の状態ではない。
本来の人間は、健康はじめもっと人間の質を高める状態たるべきと思う。
素をそのまま有難くいただく素質は誰にでもある。
煌びやかなものは誤魔化しが利くが、質素は誤魔化しようがない。
誤魔化しようの無いものほど真であろう。
誤魔化しの心の鎧を脱ぎ去り、からだや自然に対して素直になって、感じてみれば良い。
その素質を開花させた時、素敵で素晴らしい生き方が待っていると思う。