おはようございます。
葉っぱを触ってみる。薄くて、やわらかくて、触れ方によってはポロリとこぼれてしまうような葉っぱを触ってみる。
これは触診の練習になるだけではなく、第3分析である皮膚へのアプローチ、つまり渦状波®にもつうじる事だと思う。
渦状波®は皮膚を刺激するのではなく接触であり、接触であるから効果的なのである。
しかし、渦状波®を症状、疾患に対するアプローチと混同してしまうと、刺激になりやすい。
被験者の不快症状を何とかしたい気持ちは解るが、バランスを崩している被験者のからだを無視してはいけない。
からだを無視して、その症状、疾患を治そうと一方通行的にアプローチすれば、必然的に刺激になりやすい。
刺激をしてしまうと効果が薄いばかりか、良からぬ反応を招く事もある。
皮膚を侮ってはいけない。
バランスを崩しているからだに対していたわりの気持ちを持ち、そのからだが今、どうしてほしいのかという観点が必要。
そうでなければ、一方通行的となってしまう。
バランスを崩しているからだが、高額な金品を要求するだろうか?
内臓ストレスにつながるような高級な食べ物を要求するだろうか?
そうではない。
天地の空間から生命活動の素を「息」によって充分にとり入れ、空間と調和する「動」でバランス制御に向きたいのではないだろうか。
それを踏まえ、からだが今、どこに、どう接触してほしいのかを感じられるようにしていく。
その為の学びが操体にはあるが、私たちの師である三浦寛先生によって診断法が第3分析から第5分析まで進化した今、治癒に向くからだの要求という事に関しても、理解しやすくなっていると思う。
一週間のお付き合い、ありがとうございました。
来週は畠山裕美先生の担当となります。
どうぞ、おたのしみに。
友松 誠。