東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「からだ」が主語になるように④

習い始めの、操体法や般若身経(からだの使い方、動かし方)を身に付けていく過程。

身に付くのに、理解するのに時間はかかっても、その過程は「私」を満たしてくれました。

「からだ」をとおして、「私」は修業の只中にいる、という実感。

この実感が、以前の操体の勉強を続ける理由、「好きだから」につながっていました。

しかし、今の操体の学びの中では、それも変わってくると感じられるのです


再び上京するようになり、明確に変わってきた「からだ」との信頼関係。

「からだを主語にする」のか、「からだが主語になる」のか。

体感してはじめて感じられる違いが、「からだ」との信頼関係を再構築してくれる。


「からだ」にゆだね、「からだ」からいただく。

そうすると、修業の意味合いも変わってくる。

「私」の理由、ではなく、「からだ」の理由、になる。


「私」が「からだ」を主語にするのではなく、「からだ」が主語になる。

今、そのさなかにいるのですが、それを「ことば」にする前に、もういただいていたことを思い出します。

はじめて、師の臨床を受けたときです。

(つづく)

2022年春季東京操体フォーラム
2022年4月29日(金)祝日 
ハイブリッド開催(会場参加は、一般社団法人日本操体指導者協会会員優先)