おはようございます。
♪どこまでも、まっすぐに進んで~
同じところ、ぐるぐる回って~
星も無い暗闇で~ ♪
もう20年以上経ちますが、操体と出会う前の手技療法を色々と模索しながらの修行中に流行っていたであろう曲の一部です。
流行っていたであろうとしているのは、私はこの当時、暇さえあれば色々な本を読んでいた時期であり、テレビやラジオなど全然見聞きしていなかったので、どこでこの曲を聞いていたのか覚えがないのです。
しかし、あの独特の魂が揺さぶられるような歌声と「どこまでも、まっすぐに進んで、同じところ、ぐるぐる回って、星も無い暗闇で…」という歌詞が心地よく耳に留まり、暗中模索の状態だった私の心を奥から癒してくれていたように思います。
当時の私の心の表層には、いつも焦りがあったように思えます。
真っすぐな気持ちはあっても、やっている事に自信がなく、あれもこれもと手を出しては「これでいいのだろうか?」と迷い、進捗のない状態に苛立ちと不安をかかえる毎日。
暗闇で同じところを、ぐるぐるまわっているだけなのではないか?という思いも募っていました。
しかし、それは自分の欲と表面的な理想意識がそう思わせていたのであり、同じところをぐるぐるまわっているだけに思える時間も、無駄ではなく大切な時間だったのだと思います。
「なまじインスタントなやり方で成果を収めても仕方がない」心の奥底のからだとともにある自分自身は、そう思っていたのだと思います。
その御蔭で、操体とも出会えたし、良き師や共に学ぶ良き同志にも巡り合えたのだと思います。
もしかしたら、操体が迷える私にとって、光を照らす海神の木だったのかもしれません。
真っすぐに強く進むには回転も必要。
回転する事で、まわりの空間の力を借りて、もっと前に進めるようになる。
回転するには軸が必要であり、それが操体の学び。
そして、その空間には良き師、共に学ぶ良き同志の操体への想いがある。
一週間のお付き合い、ありがとうございました。
来週は畠山裕美先生の担当となります。
どうぞ、おたのしみに。
友松 誠。
2022年春季東京操体フォーラム
2022年4月29日(金)祝日
ハイブリッド開催(会場参加は、一般社団法人日本操体指導者協会会員優先)