(つづき)
皆さんは、「環境」をどのようなイメージで感じているのでしょう。
地球上の生命体に存在する人間も、「環境」条件下での生命の現象の一つです。
橋本敬三師の著書中、「生命現象」についても記してありました。
「気持ち=イメージと、動きと、発生と、言葉は一つのもの、
これが生命現象だということ。
その可能性を導くのは、原始感覚の快感だ」と。
まず、人間の責任を最小限に絞っていくとしましょう。
すると、呼吸活動・飲食排泄・動作運動・言葉想念の四つに重なって
もう一つ、「環境」を加えた五つは、自己の責任における分担と言えます。
このバランスが崩れることで、始めに様々な不快症状は出現し、
形態としても歪体化してきて不健康状態へと変化し、
放っておけば病態として変化します。
ここからの復元方法は、薬理学的であっても、物理学的であっても、
心理学的であっても、環境学的であっても良いと橋本敬三師は書いています。
たしかに、理(ことわり)に適うのなら、そうなのでしょう。
しかしながら、橋本敬三師の悲願に注目してみると、当時の日本医師会長に向けた
一文中「医療資源技術開発の頭に臨床物理学の1枠を加えてください」と、あります。
この「臨床物理学」というメッセージ。
2022年を生きて医療を受けるワタシ達は、今、どう捉えているのでしょう。
「健康」への復元方法は、生きる上で最も大切な学問であると思うのです。
そして「原始感覚の快」を真摯に受けとめる学問こそ、復元方法なのです。
著書中の一文を繰り返してみます。
「気持ち=イメージと、動きと、発生と、言葉は一つのもの、
これが生命現象だということ。
その可能性を導くのは、原始感覚の快感だ」の一節。
「環境」をシンプルに感覚化できたら、これも具現化して変わりますよね。
(続く)