東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

テーマ「海」・・・5

おはようございます。

 

波動という言葉がある。

これを、辞書にあるような物質の物理的現象としてではなく、物質が物質として成り立つ為のエネルギーの元という捉え方をしてみる。

 

橋本敬三先生の、創健会における講演録には、以下のような記述がある。

「波動は、プラス(+)とマイナス(-)という二つの異質なものが存在することによって、その引き合いや跳ね返しにより、そこに動きの波ができる、これがエネルギーとなるわけです」

こう話す前に、以下のようにも話されている。

「生命現象は有機の世界で行われますが、有機のもとは無機であって、原子の世界であります。原子のもとが素粒子だとか中間子、電子だとか言われますが、これはエネルギーから発生するものだそうで、エネルギーは波動から生まれます」

 

生命現象はじめ、森羅万象あらゆるものには、元の元の起源がある。

この元の元を辿っていくと、必ず異質なものどうしが親和したり反発したりしながら調和し、エネルギーを生み出していくという過程がある。

 

それを想えば、自分の思い通りにいかない事があるのは当然と思える。

自分と反対意見があって良い、あって当然。

波風の無い方がおかしいのだ。

 

此の世を創造した無極無限の創造主は、愛と調和の意志でプラス(+)とマイナス(-)を設定したという。

波風が立っても、より良い調和の方向性は必ずある筈であり、そこからまた進化、発展への展望が開ける。

海は、そうした事も教えてくれているようにも感じる。