東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

やまのはなし6

人から感じる第一印象というのは、「なんとなく」の世界ではあるけれど、

ある意味で的を得ているときがあるものだ。もちろん外れることもあるが。。

 

そのなんとなく感じる印象のなかに、

「あ、この人、『山登りのひと』かもな」というのがある。

 

「山登りのひと」という言い方も変かもしれないが、その意味するところは、

現在も、山登りをしている、もしくは、以前、山での活動をやっていたなど、

多少のブランクはあってもそういったアクティビティに親しみをもった経験のある人。

そういう人物には特有の雰囲気があるように感じる。

 

なんとなく、そういう人の纏っているリズムには、

いい意味での隙間が満ちているように思う。

山や自然のなかに満ちているなにかが、その人のなかに宿っている、

残っている、とでも言えばいいのか。

 

街の奏でているリズムのなかにあっても、

そういう人の振る舞いには、ゆったりとしていて、ほどよい間が含まれている。

 

「山登りのひと」と接しているだけでも、なんだか呼吸が深くなる、

からだのなかを風が吹きぬけていく。

 

山登りに限ったことではなく、人に宿る自然というものがあること、

そういった不思議を、最近大事に思っている。