目にはいるところに「時計」のない場所では、
いまが何時なのか、考えることも忘れてしまう。
日の光の変化と生きものの「こえ」に包まれ、
皮膚は空間をただただ味わっている。
光を、闇を、
ひびきを、
あじわっている。
普段明るすぎて見えなくなっているものも、みえてくる。
あったものが、あることを感じられる。
時間がゆっくりと流れているように感じるのは不思議だ。
(実際に、まだこんなに早い時間ではないか)
何もしない時間がひろがっていく。
じかんが、きえていく。
いくつかの
やまのきおく