よく「自然体」という言葉を使いますがこれは一体どういうことなのかを考察していきたい。
一般的には
- 気負いのない、自然な態度
- 無理のない形で立った姿勢
とありますが、いまいちピンとこない人も多いようです。
以前によく聞かれた「ありのまま」という言葉がありますが、一般的にはメンタル面から捉える人とからだから捉える人と分かれるようですね。
では構造力学的に見てみて左右均等に歪みのない状態が「自然体」なのかと言われるとそうでもないように感じます。
ここで自然体について調べていると面白い捉え方をしている記事がありました。
振付家・ダンサーの鈴木ユキオさんのインタビューでこのようなことを言っています。
「自然体は社会や他者などの外側の枠組みに合わせながら作っていく」
「誰からも影響を受けない脱力しきった状態は、人間の身体にとってはすごく『不自然体』とも言えるんです」
「『周囲に対してどう見せるか』を考えるのではなく、自分がこうありたいと思う身体の状態を決めて、そこに自分を近づけていくんです」
※振付家の鈴木ユキオさんと一緒に、自分らしい「居方」を考えるより」
私が操体の学びの中で掴んできたことを踏まえ、この言葉から思うのは人の自然体とは私達を生かしてくれている環境との関わり合いの中で自分とからだの意思で生まれてくるものだということです。
それは決して目に見える姿・形でなく、感覚を通じて実感していくもので全てからだが教えてくれるものなのです。
2022年秋季東京操体フォーラムは11月23日ハイブリッド開催致します。