おはようございます。
瀧澤さん、からだ主語のスイッチ&メッセージをありがとうございました。
本日から引き継いで一週間、寺本が担当致します。
テーマは「うらおもて」です。
よろしくお願い致します。
トゥバ共和国の伝統楽器「イギル」は擦弦楽器で、「弓」を使って束ねられた二弦をこすって音を生む。この弓の動きが、途方もなく奥が深いように思う。
他の擦弦楽器と同じく、弓元から弓先、また弓先から弓元へとダウンとアップを繰り返しながら音を奏でるこの楽器に触れていると、それぞれの動きの移り変わりの「間(ま)」に非常に興味がわいてくる。どこまでがダウンで、どこからがアップなのだろうかと。
例えば、イギルの名手の弓さばきを見ていると、ダウン・ボウだったものが気がついたらアップ・ボウに、またアップだったものがダウンヘと途切れることなく変化し続けている様に見惚れてしまう。まるでメビウスの輪のようである。
陰極まれば陽、陽極まれば陰。
呼吸するように、弓の流れが循環しているのが伝わってくる。