東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

一度くらいはバチに当たってみろ(4)

先日師匠と「健康寿命」の話をしていた時、
「一度くらいはバチが当たらないとわからない」という話になりました。
 
 
師匠は一度切腹していますし、入院もしています。
私も緊急入院し「1日遅れていたらヤバかった」という経験があります。
 
点滴を打ちまくられて、幻覚をみたこともあります。
 
以前、職場で一緒だった女性が、咽が痛いので病院に行ったところ、単なる咽の痛みを診断され、薬を飲んだのですが、なかなか改善せず、1週間経っても治らずに体調が悪化したので、大きな病院に行ったところ、扁桃腺が腫れて他に炎症が広がっており、緊急入院となったそうです。そのまま放置していたら、死に至るとのことでした。
 
そんな話を、笑顔でさらっと話してくれた彼女ですが、10年程前に、お父様の実家がある北陸に、年上のご主人と一緒に引っ越しました。
介護のプロでもあったので、師匠の本を紹介したのを覚えています。
昨年、ご主人を亡くされたとのことで、90代のお父様と一緒に暮らすことになりました、と、ハガキを頂きました。
 
何と言うか「死にかけた人クラブ」ではないですが「ヤバかった」直前まで行った(三途の川を越え損なった)という経験は、ヘンな連帯感を生みました。
 
互いに、健康と生命に対して改めて深く考えるチャンスになったよね。という話になりました。
 
体調が、徐々に回復していく過程(例えば入浴可能になるとか、点滴が外れるとか)を体感できますし、入院中はあまり歩かないので、退院後は驚愕するほど脚力が弱っているとか、健康のありがたさがよくわかります。