普段何気なく生活していた、その生き方のなかに
他人に代わってやってもらえない営みというものがあるということを学んだ。
それも、整理していくと4つの生命の営みにおさまっていくことも知った。
呼吸
飲食
身体運動
精神活動
操体ではこれらの営みを「息(そく)」「食(しょく)」「動(どう)」「想(そう)」と独特な呼び方で見つめている。
それまで、自分が必要を感じて取り入れて来たことのひとつひとつが、
操体を学んでいく中で、この4つの営みのなかに整理されていくのを感じていた。
そして、このそれぞれの営みには元来、天然自然の法則があるということも教えてもらった。私が良かれと思って実践してきたことが、この法則に適っていたのかどうか、からだを通して、再確認するということはまた新鮮な学習であった。
わたしとからだの対話は始まり、生きるという営みがわたしだけのものではなく、からだも関わっている生き方として、少しずつ変わっていくプロセスを感じていた。
(続く)