おはようございます。
今回のパリオリンピックで、日本勢で最初の金メダルは女子柔道48㎏吸の選手だった。
テレビで観ていて、その強さは勿論、礼の所作には惚れ惚れさせられた。
ゆっくり丁寧な礼の所作については、様々なニュースサイトでも取り上げられており、SNSでも好意的な感想が寄せられている。
「礼の所作の美しさに感動しました」
「勝利の後もはしゃぐことはせず、試合相手や会場という場=道場に対し敬いの態度の礼。それが武道精神とはいえ、なかなか出来ることではありません」
「これが日本の柔道だよね」
「めちゃくちゃ嬉しいはずなのに静かに礼をする姿に静の強さを感じました」
「JUDOというより“柔道”を観た感じ。始めの礼から終わりの礼まで美しく清々しくかっこよかった」
こうした感想は日本人だけでなく、様々な国の人も持ったのではないかと思えた。
相手を尊重し、敬意を払う気持ちが礼。
礼儀として、目上の人に対する礼、同輩への礼、目下の人に対する礼があるが、今日もっとも考えなければならない礼は、直接見えない人に対する礼、公徳心、公共心に対する礼だとされている。
そうした礼は、感謝の気持ちや有難いといった想いが根底になければ成らないように思える。
有難い、つまり有る事が難いという想いが根底にあってこそ、尊重や敬意もかたちだけのものではなく、良心のこもったものとなる。
目上とか目下とか、相対的価値観からの儀礼的な礼ではなく、それを超えた唯心真心の礼だから、見た人の心に美しくヒビキ、誰もが気持ちいいのだと思えた。