おはようございます。
パリオリンピックの馬術で、銅メダルに輝いた日本チームの愛称は「初老ジャパン」だった。
平均年齢41.5歳。確かに、30歳を過ぎたら引退の文字がちらつくスポーツ選手からすれば、年齢層は高い。
逆を言えば他のスポーツも、もう少し競技年齢が伸ばせないものか、とも考えてしまう。
馬術は競技の特性上、実際に走ったり障害物を飛越したり、優雅な舞をするような動きをするのは馬であり、それをどう操りながら人馬一体と成らしめるのが選手。
その場限りの関係性ではなく、長い年月をかけて馬と信頼関係を築いていく必要がる。
その上で、練習、鍛錬し、やっと競技が出来るようになるという。
一朝一夕にいかないのは確かであり、パートナーとして馬の健康にも勿論気を使う必要がある。
それ故、平均年齢が高くなるのかもしれない。
対して、他のスポーツは自分で自分の身体を使って競技するものが殆ど。
他のスポーツをしている人は、馬術のような人馬一体となるような関係を、自分のからだと築けているだろうか?
からだをパートナーではなく隷属物のように捉え、自分のエゴをからだに押し付けていないだろうか?
アンバランスなまま、その競技で成績を上げるための、特定な身体の使い方、動かし方をからだに強いていないだろうか?
からだにだって、自律したバランス制御に向く動きがある。
その動きをなおざりにして身体を使っていれば、生命力学のバランスは乱れ、怪我もしやすくなる。
そんな状態でも、練習した方がその競技への適応は増す為、自分のエゴは満たされる。
しかし、それはシゴキであり、からだは身体を歪ませ無理をしてでも、それに合わそうとしてくれているからでもある。
当然、無理は長続きしない。
スポーツ選手の選手寿命にも、無関係とは思えない。
からだ本来の動きを識り、身心一体となり競技への適応を増していく。
そうしなければ、スポーツと健康は個別に両立したままで、一致調和しない様に思える。
真の健康と、もっと密接な関わりが持てれば、もっと選手寿命は伸ばせるし、それを元に競技への適応が増す伸びしろが増え、更なる記録への期待も膨らむのではないかと思う。