東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

縦軸と横軸(4)

2000年頃でしょうか。
三浦先生の治療室に若い男性がやって来ました。
私も同席していていいいよ、ということで少し離れて聞いていました。
 
その若い男性は、図書館で借りたと思われる(図書館の蔵書シールが貼ってあった)「操体法治療室」を持っていて、
「至高体験がしたいんです」と言いました。
 
1995年の地下鉄サリン事件以後、世の中からスピリチュアル的なものや、めい想的なものが、メディアから一掃されました。
私は1995年辺りは太極拳をやっていましたが、何も知らない同僚(ヨガも太極拳も一緒だと思っている、損得勘定で生きているような人)からは「太極拳やってるなんて、ヨガとか大丈夫なの」と、全く訳の分からない疑惑をかけられたのを思い出します。
っていうか「ドアホ!太極拳とヨガは違うわい!」「東洋(ヨガは東洋じゃなくてインドだぞ)でくくるな!」と言いたいんですけどね。
 
当時はやっと「スピリチュアル的」「精神世界的」なことが戻って来た頃です。
その青年は「操体法治療室」にある「快」についての記載を読んで「操体をうけると至高体験ができる」と思ったのかもしれません。
あ、できますよ。