おはようございます。
瀧澤さん、一週間の間(マ)のひととき、たんまりといただきました。
本日よりテーマを「フリー」を引き継いで寺本が担当致します。
よろしくお願い致します。
前回、ブログでご報告したなんちゃってコンポストですが、マイペースで続いています。プランターに土を入れて、そこに生活の中で生じる野菜などの残渣を投入して、たまに米糠なんかをふりかけて様子を見るという試みです。
夏食べたスイカの皮や枝豆の殻、とうもろこしの芯など、気分次第で少し細かくしたりして土のなかにインして観察していると、だんだんと土のなかの生き物の様相が変化していくのを感じるのが面白いのです。
小さな名前もわからない虫やクモや、なにがしかの菌類みたいなもの。
いろいろな生き物が土の中に息づいていて、日々投入される有機物を分解しているのが伝わってきます。私には想像もできない幾重にも重なった生き物の働きがあることを感じます。
とても興味深いのは、分解のペースがゆっくりだったり、こちらの想像を超える速さだったり、なんちゃってコンポストそのものが生きているように感じられることです。
気候や天候の影響を受けながら、いい具合に調整しているのでしょう。
時たま、「あ、いれすぎちゃったかな」と感じる日があり、分解が追いついていないのかなぁという日があっても、翌日見てみるともう土の表面がいい感じに整っている。「準備ok、どんとこい」みたいなコンポストからの声が聴こえてくるようです。
実はこの習慣を始める前に「金子みみずちゃんの家」というとても気になるミミズを使ったコンポスト容器の導入を真剣に考えていました。家庭で出る生ごみが処理できて、分解してくれるミミズの代謝物が液肥にもなるという優れもので、たのしそうだなぁと思っていたのでした。
ある日、なんちゃってコンポストの底の方にスコップをいれて掘り返してみると、ミミズが何匹かいるのを発見。最初から土の中にいたのかわかりませんが、図らずもミミズの家にはなっているのを目撃したのでした。
こうして、自分たちの食べたものの残りを土に還し、その分解の様子を見つめているうちに、この多生物が複合的に絡みあうコンポストのなかの営みが、だんだんと自身のからだの中のくうかんで行われていることと重なっている様に感じられました。
土に残渣を与え、分解してもらうように、
自分も食べるという行為を通じて、お腹のなかに生きている微生物に日々分解してもらっている。
そんなイメージが浮かんでくるのです。
(つづく)