岡村さん、一週間のメッセージありがとうございます。共感意識に響く一日一日でした。
引き続きテーマはフリーで繋げていく瀧澤です。今回は「身に付く」ということをテーマに書き進めていこうとおもいます。一週間よろしくお願い致します。
今年の夏頃から農業系の仕事に携わる機会をいただいています。農業を本職とされる方からすればほんとうに微々たるものですが、農作業に関わらせていただいている体験はとても勉強になります。
「操体」を学びながら、また、臨床の機会もいただきながら、別の分野の仕事に携わっていると、視野が広くなるのと同時に、「法則」として学んでいることが貫通していることにもふれられて、興味は尽きません。
初めての作業の場合、伺う農園や作業内容によって教え方が違うのも面白いです。作業前はそれほど時間がありませんので、ざっくりとした説明で終わる場合もあれば、一通りやってみる場合もあり、また、ほとんど指示されずに始まる場合もあります。
ただ、教え方は違っても全ての作業に共通していることは「やりながら慣れていく」ということです。それほど難しいことを要求されるわけではありませんが、現場の流れを途切れさせないようにある程度の速さでついていくことや、規格にあった作物を出荷するために丁寧に作業することなどは求められます。
短期間の内にトライ&エラーを繰り返し、ときにアドバイスをいただきながら、無心になって動いていると、「見よう」と思う前に目がいくように、「手を出そう」と思う前に手が出るようになっていきます。考えてから「動かす」のではなく、考える前に「動いて」くれている。いつの間にか「からだ」が主体になっていることがあるんです。
頭で考えながらやっていては到底間に合わないような作業も、慣れてくると効率よくできるようになってくるのですが、この「効率よく」ということを作業に対してのことだけではなく、「からだ」を基準にして捉えていくと、また違った観点から見えてくることもあってとても興味深いんです。
2024年秋季東京操体フォーラムは11月23日(土)勤労感謝の日、、ルーテル市ヶ谷センターで開催致します。