東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

身に付いていること、身に付けていくこと⑥

 

(昨日のつづき)

 

夢中で作業しているときに「からだ」を意識的に使うのはなかなかに大変なことです。これまでにも、立ち作業のときは「拇趾球に体重をのせよう」とか、「膝の裏スジをゆるめよう」などと試みたことがあるのですが、作業の方に気をとられてしまい、思いの外継続できないと感じることがありました。

 

これまで学習してきた「からだの使い方」を生かし切れていないと感じることもあったのですが、左側に意識が向くような流れの中では「からだの使い方」に意識を向けなくても、自然と拇趾球に体重がのっていたり、膝の裏スジがゆるんでいたりと、「からだ」が「うごき」を表現してくれていると感じることが多くあるんです。

 

左側の意識になっていると、「ながれ」によって「からだのうごき」が表現されている感触があり、それによって、どこか一部に負担がかかるという感じも少なくなってきます。

 

それと同時に周囲の状況が把握しやすく、一緒に作業している人のこともよく見えてきて、一連の作業がスムーズに進むためにはどう振る舞えばいいのかということにも、すっと意識が向くようになっているという実感もあります。

 

左側の空間を生かしていくと、空間を認知する能力や作業効率が上がる実感があるため、いかに左側に意識が向きやすいような動線を確保するかということが作業をする上で自然と身に付いてきたようにおもいます。

 

今学んでいる「重力と重心」の学習が作業の現場でも生きていると実感できると共に、「ながれ」を感じていると「現場」の意味はもっと広い意味で捉えることができてくると感じています。

 

 

2024年秋季東京操体フォーラムは11月23日(土)勤労感謝の日、、ルーテル市ヶ谷センターで開催致します。

2024年秋季東京操体フォーラム | Tokyo Sotai Forum

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