普段何気なく営んでいる呼吸。
この呼吸にも例えば、「重さ」や「軽さ」というものはあるのでしょうか。
身心のリラックスした状態で営んでいるときの呼吸と、
時間に追われて作業しているときについている呼吸の違い。
どなたもそれぞれの呼吸の深さやリズムを意識してみれば、
そこに差があるのは、感じられることと思います。
からだに呼吸が自然と入ってきている時は、
普段、呼吸法など実践されている方でなければ特別意識が向くことはないでしょう。
一方で、呼吸が乱れていたり、呼吸が苦しくなったり、息苦しくなったりする時に、はっと意識がその呼吸活動の変化に向くことはあるかと思います。
呼吸もからだとこころのその営みに関わる様々な生命活動とつながりをもっていることが考えられています。
呼吸の営みにはまだまだわたしたちの知らないことが潜んでいて、これからさらなる科学的な理解が深まっていくことでしょう。
非常に大切に感じているのは、こういった身近な事象から学ぶことは、研究者の領域だけでは決してないということです。誰でもが、自身のからだを通して、例えば、呼吸という当たり前の営みに迫っていくことができるということです。そしてそれが、実はご自身の健康維持増進へとつながっているのです。
さて、操体の臨床を受けた後に感じる変化として、この呼吸にも変化を感じることがあります。
呼吸の、特に吸気が自然とからだにはいってくるようになった、そういった変化をからだからききわけられるのです。
からだにとって、呼吸がより自然に入ってくる。
これも重心の不正に変化が起こったことに気付かせてくれる
大切なひとつのメッセージです。
2024年秋季東京操体フォーラムは11月23日(土)勤労感謝の日、、ルーテル市ヶ谷センターで開催致します。