東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

熟成する人生④

新年、明けましておめでとうございます。

 

とはいうものの、考えてみれば、

一つ歳を重ねる事さえも、

ありがたく楽しいだけではない。

 

ここで提案したいのは、

人生を「祝い事」として考えていくこと。

 

ヒトは、人生も感覚で選ぶことができる。

それは、今、この中で考えていること。

自分の脳で伝えていることが、生き方として使っていること。

自分の人生に、どう投げかけているかということ。

 

たとえ「冥途に向かう一里塚」と言われても、

ヒトの生き方にある「老化現象」を、

呪いと考えるか、それとも熟成と考えるか、

「祝い事」と考えるかでは全然違う。

 

新年に、この信念を迎えよう。

実際、人生100年時代となってきた

現代において、『いつお迎えが来てもいい』と考えても、そのお迎えは一体いつ来るのか。

 

好きなことを充分味わい、人に迷惑をかけなければいいのではなかろうか。

人生は面白いことをしたほうが、結果的に幸せな人生で終わることができる。

 

全て肯定してほしい、と言うわけではない。

ただ、気がついたところから丁寧に、丁寧に生きていこうとすれば良いのである。

 

与えられた命。

自分なりに、全うする命。

自分の大切なものとして、考え抜くことの気持ちこそ大切なのだと思う。

 

生まれてきたのではなく、生まれてくることに意志があったと感じる。 

生かされることを感じることで、生きているのだ という驕りを取り除いていく。

 

「操体」は、学べば学ぶほどに感恩報謝できること。

この世に生まれた時から救われている。

 

この有り難み。

一日一日のありがたさを感じとることこそ、

「祝い事」の熟成に必要なことだろう。