東京操体フォーラム 実行委員ブログ

操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「からだ」の要求と「無意識な反応」と臨床⑥

本当に間に合っているとき、

からだは「気持ちよさ」で繋がっている。

 

からだの要求には、くしゃみや咳、鳥肌、吐くといった反射がありますが、それらとは異なり、「あくび」は“気持ちよさ”を伴う、無意識の反応です。

 

あくびは、脳の温度を下げ、眠気を抑え、身体を目覚めさせます。

 

そのとき、私たちは自然にからだを伸ばし、緩ませる動きをします。

 

これはストレッチとは異なる、より根源的な調整行為であり、皮膚と神経系、内部組織のつながりを整える作用があると感じています。

 

生命には振動があり、その周波数が体内のリズムを作り、調和を生み出しています。

 

宇宙実験でも、振動のない空間では細胞分裂が止まるが、細胞を「揺らす」ことでその働きを取り戻すことができた、という結果が示すように、揺れ・振動こそが「間に合うからだ」の鍵なのではないでしょうか。

まとめ:生命の振動に耳を傾け、からだの自然な要求に従うことで、“間に合う感覚”は還ってくるのだと想うのです。

 

               (続く)