おはようございます。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」
何十年か前まで、本来の意味や言葉の成り立ちとは別に、夏の暑さに耐え忍んで、何かを成し遂げようとする時に、よく使われていた言葉。
しかし、気温が体温と同じくらいに上がる昨今の夏場では、こうした精神論を口にする人は、ほとんどいないと思われる。
環境が変われば、それに応じた対応をしていかなければ、生命の危険さえ生じてくる。
無理な頑張りは、自分や自分のからだばかりか、周りの人達にも迷惑をかけてしまう。
これは、コロナ禍を経て誰もが学んだ事柄。
そうした風潮に乗じて、自分だけ「楽」をしようとする人もいる。
しかし、「楽」と「苦」は隣り合わせであり、その報いはいつか受けなければならない。
それは、本人もうすうす感じている事だと思う。
心配なのは、真面目に一生懸命やっていて、無理に頑張ってしまう人。
自分のからだを顧みず、他人様の為、正義の為と頑張ってしまう。
立派な事なのだが、そうした人が心身の不調に陥った時、自分のからだにもう少し関心を向けてもらえばと、やるせない気持ちになる。
自分の良心、自分のからだに正直になる。
これからの環境に適応して、より良く生きていくのに大切なことだと思うのです。