おはようございます。
まだ、暦は小暑だというのに、この時季としては異常な程の暑さが続いています。
頑張って暑さに対抗しようとせず、適切にエアコンなどで温度調節したり、水分も適切に摂るようにするのが望ましいと思います。
その「適切に」は、その状況やその人その人で違う。
それ故、「からだにききわける」という事が重要になってくる。
この「からだにききわける」は、その時のその状況に於いて、最適な行動をする事にもつながるが、それだけでなく健康維持、増進にもつなげられる。
健康を維持する為に不可欠なのは、外部の環境変化に対して、からだがそれに応じられる事。
熱中症や熱あたりの原因は、外の高温化にばかり注意が向きやすいが、からだが外の高温に応じづらくなっているという事も挙げられる。
からだが外部の環境変化に応じづらくなる一因には、ボディの歪みが挙げられる。
ボディの歪みが著しければ、血液をはじめ様々な流れ、循環が悪くなる。
熱もこもりやすくなるし、発汗作用にも影響し、体温調節もスムースにいかなくなってくる。
ボディの歪みは、骨格、関節脊柱配列の異常にスポットがあてられる事が多いが、これもメカニズム的観点から理屈づけしやすいものばかりではない。
また、その脊柱配列の変位は、それ以上不調に陥らない為に、あえて椎骨を変位させて、バランスをとっている場合もあるという事で、一概に悪者には出来ない。
気になるところをかたちだけ整えても、不快、不調和を招く事もあるという事であり、不快に陥らないためにも、からだに感覚をききわける必要がある。
これは、他力療法では無理があるかもしれないが、操体法の場合は自力で動くからこそ、それが可能となる。
自力でもって、不快は遠ざけ、気持ちがいいという快適感覚をききわけ、味わうからこそ全体的な調和の元にからだのバランス制御が可能なのであり、バランス制御の成る過程に於いて、脊柱配列の異常も自ずと整っていくという事。
ですから、「からだにききわける」とは、その状況に於いての適切な行動をする上でも必要ですし、そうした環境にも上手く適応できるよう身心のバランスを整え、健康維持、増進を図る上でも必要という事なのです。