東京操体フォーラム 実行委員ブログ

操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

一日目

前回のブログで御登壇いただいた野口三千三先生が教鞭を取っておられました東京芸術大学で、同時代に三木成夫というユニークな解剖学者が在籍されていました。


野口先生と三木先生は、お互いに興味を持って交流されていた様で、おもしろいエピソードも残されています。(「内臓とこころ」河出文庫88p)


三木先生は、”ヒトのからだ”を、こよなく慈み愛でられました。
『ヒトのからだ―生物史的考察(うぶすな書院)』という本に、その思想・哲学が凝集されています。
その中でもエッセンスと言えるのが「からだの歴史」の章です。
今回は、そこから珠玉の言葉を掬い上げて、味わってみたいと思います。

 

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かれらはたえず外から物をとり込んで大きくなり、やがて、みずから次代をつくって死んでいく。そして、このことを連続的にくり返していくのである。このような現象は、無生物ではけっして見ることも、想像することもできないのであって、われわれは、この”栄養―生殖”のいとなみを、生物の生物たるゆえんと考えるのである。
「ヒトのからだ」(10~11p)