目線で、草の種類を確認する。
ふれる皮膚の感覚意識で、ゆっくり手をのばす。
ふれたら、やさしく茎の根本を包んでいく。
吸気を鼻腔から吸い込み、流れと動きを感じながら、螺旋の回転で草を引き抜く。
引き抜く際は、軸が立ち、重心がおさまるのを感じながら、
最小エネルギーでお互いに負荷がかからないように。
根の張り方、地面の固さの感触を覚え、
草の個性に合わせ、すっと抜けていく軽さを感じとっていく。
疲れを感じたら、空を仰ぎ、
じぶんの意識が先行しそうになったら、風を感じる。
それを何度も繰り返し、「からだのリズム」になるよう質を高めていく。
繰り返すうちに、意識もまた変わってくる。
草と土、土中のいきものはより身近に、
日光や風、雨などはより身近に、
心の振動を感じ、重力や宇宙もより身近になってくる。
草取り一つとっても、生かされている実感を育む力学は「からだ」に貫通している。
