東京操体フォーラム 実行委員ブログ

操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

からだと循環を考える

第4日:骨格の歪みと循環障害

 

今日は、骨格の歪みがどうして体液の巡りを妨げるのか、細かく見ていきます。

 

骨格が整っていれば、筋肉や血管、神経は、

皮膚のテンションを調和し、絶妙に保ちつつ、ゆとりの「間」を維持して機能しています。

 

しかし、ほんのわずかな歪みでも、

人体で最も大きな臓器「皮膚」に、まずは過剰な負担がかかってしまい、たわみは強まったり逆に力が抜けたりして、隙間が生まれます。

(タイトジャンクションが崩れるのです)

 

 

その結果。

皮膚の微小循環も含めた、血液やリンパ液、

脳脊髄液までも影響して体液循環は滞り、

疲労物質や老廃物が蓄積してしまうのです。

 

自然界で「流れが止まると腐る」ように、 

からだでも同じように悪循環が始まります。

 

 

自然の法則に逆らわない

 

自然界では「流れが止まると腐る」、

という原則があります。

 

水が淀めば腐り、空気がよどめば濁ります。

 

人のからだも同じで、体液の流れが止まれば、

必ず不具合が自然に生じてくるのです。

 

要するに、この自然界の『法則性』

バランス現象なんです。

 

それはどうやら、

中と外を共有している空間との調和に、

解決できる秘訣がありそうです。

 

 

今日のまとめ

 

骨格の歪みは単なる姿勢の問題ではなく、

体液の巡りを停滞させる大きな要因。

 

明日は、滞りが引き起こす「痛み」と、

「自律神経の乱れ」を考えます。

 

 

2025年秋季東京操体フォーラムは11月24日(月)勤労感謝の日振替にルーテル市ヶ谷センターで開催致します。

テーマは「解禁・新重心理論」です。おたのしみに。