東京操体フォーラム 実行委員ブログ

操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

からだと自律を考える

第5日:痛みと自律神経の乱れ

 

昨日は骨格のズレそのものが、循環を妨げる話

をしました。

 

今日は、その滞りが「痛みと自律神経の乱れ」をどう引き起こすか、を見ていきます。

 

痛みは、必ずしもその場所の異常だけが原因で

はありません。

 

体液の巡りが滞ると、

疲労物質や老廃物がその場にとどまり、

神経が刺激され、

徐々に不快感となり、痛みとなって表れます。

 

さらに、血液やリンパの流れが悪くなると、

自律神経系も影響を受けます。

 

神経が圧迫されたり、過敏になったりすることで、からだは常に緊張状態になります。

 

溜息をついたりして、呼吸が浅くなってしまい

  • 眠っても疲労感が残る(寝付けない・眠れない)
  • ちょっとしたことで不安を感じる(考え過ぎる)

といったわかりやすいサインで、まず不快感を伴って自然に現れてくるのです。

 

 

からだの声を聞く

 

大切なのは、痛みや不安を「ただの症状」

と片づけないこと。

 

それは からだからのサイン であり、

「基礎構造を見直しなさい」という、

有り難いお知らせなのです。

 

その基礎構造というのは、体感が先。

どうしたら感覚できるのかは、

鍵になりそうですね。

 

 

今日のまとめ

 

痛みや自律神経の乱れは、からだからの

「調整すべきサイン」です。

放置せず、からだの声に耳を傾けましょう。

 

明日は、歪みと滞りをどう回復に導くか

を考えます。

 

 

2025年秋季東京操体フォーラムは11月24日(月)勤労感謝の日振替にルーテル市ヶ谷センターで開催致します。

テーマは「解禁・新重心理論」です。おたのしみに。