東京操体フォーラム 実行委員ブログ

操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

深秋の候より…6

おはようございます。

 

ススキの穂が揺れている。

さわさわと音をたて、風に吹かれるまま、風の強さのまま揺れている。

風が止めば、また真っすぐに立っている。

ススキが立っている。

朝露に濡れて、下を向いていても、黄金色の秋の陽光を浴びながら、また真っすぐに立っている。

ただそれだけのことなのに、何か心が揺さぶられます。

 

ススキの茎の内部腔間は、神様の依り代になる、と古くからの言い伝えがあるようです。

何もないところには、何かが入り込む。

そして、何かを生じさせる。

モノ然り、コト然り。

 

良き物事を生じさせるには、内部腔間を包む器が大事。

その器は、丈夫であるのは勿論、柔軟性もなければならない。

空間に調和した軸を持ち、しっかり支え、柔軟に動ける。

自然の理に基づいた動きからつくられるツクリの器。

 

人間が、健康長寿で良き生を全うする為にも、その器つくりは大切と思うのです。

 

 

2025年秋季東京操体フォーラムは11月24日(月)勤労感謝の日振替日にて、ルーテル市ヶ谷センターで開催致します。
今季テーマは「解禁・新重心理論」です。