おはようございます。
ススキの穂が揺れている。
さわさわと音をたて、風に吹かれるまま、風の強さのまま揺れている。
風が止めば、また真っすぐに立っている。
ススキが立っている。
朝露に濡れて、下を向いていても、黄金色の秋の陽光を浴びながら、また真っすぐに立っている。
ただそれだけのことなのに、何か心が揺さぶられます。
ススキの茎の内部腔間は、神様の依り代になる、と古くからの言い伝えがあるようです。
何もないところには、何かが入り込む。
そして、何かを生じさせる。
モノ然り、コト然り。
良き物事を生じさせるには、内部腔間を包む器が大事。
その器は、丈夫であるのは勿論、柔軟性もなければならない。
空間に調和した軸を持ち、しっかり支え、柔軟に動ける。
自然の理に基づいた動きからつくられるツクリの器。
人間が、健康長寿で良き生を全うする為にも、その器つくりは大切と思うのです。

2025年秋季東京操体フォーラムは11月24日(月)勤労感謝の日振替日にて、ルーテル市ヶ谷センターで開催致します。
今季テーマは「解禁・新重心理論」です。