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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

不自然の自然 その2

姿勢はいいに越したことはありませんが、
それにとらわれすぎてもなあ、と思う事があります。

 

ある時、クライアントの女性から、
「うちの母(85歳)、腰と背中が曲がっているんですが
みっともないので、操体で真っ直ぐになりませんか?」と言われました。

 

う〜ん。

 

クライアントの方の気持ちもわからないではありませんが、
今、お母様はちょっと腰が痛いとか、膝が痛いとかはあるものの
いたって元気なんだそうです。

それを「見栄えがよくないから、まっすぐにしたい」というのは
どうしたもんでしょう。

 

ご本人は別に不自由を感じていないのですが、
娘さんは「姿勢がいいほうがいい」と思っているのです。

 

こういう場合は、今、別にご本人が不自由していないのですから
日常生活がスムースにいくようなケアでいいのでは?
と、提案しました。



また、ずっと昔、
腰が直角に曲がっているけれど
見事に太極拳をやっている90歳くらいの
おばあちゃんを見たことがあります。

 

私はこの時に

「あ、不自然の自然とはこういうことなんだ」と
思ったのでした。

 

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仙台の葛岡霊園にて