ある日の事、急に膝が痛くなった。
鍛練をやり過ぎると、痛くなったりする事があったりする。
膝は2回手術してるから、何かの拍子で痛くなったりするんです。
それでも焦らない、痛くなったという事は、身体が教えてくれてる事だから。
痛くないと、使い方を間違ったまま、もっと使っちゃう。
そうすると壊れるまで、気が付かないから。
2回手術した膝は、たまに教えてくれる。
使いすぎとか、変な使い方したら教えてくれる。
その声を聞くと、間違いを直せるって僕はいつの間にか知ってる。
だから、痛い時には、心で感じて、身体で感じて。
間違いを直す、答えに気が付くと、身体は治ってる。
技や身体の使い方を少し覚えると、痛みが出てきたりする。
次の段階を教えてくれてる、僕にはそうとしか思えない。
痛みが教えてくれたら、変えればいつの間にか、次の段階に進んでる。
不思議な武術の学び方を僕はしている。
格闘技から武術の学びの間の時間に、始まった操体の学び。
操体と武術は絶対に繋がってる、僕はそう信じてる。
膝が痛くなった、ある日、何となく感じながらの思い付き。
調度いたうちの子(小3)にお願いした。
「お父さん膝痛いんだ。」
「手伝ってくれる。」
うちの子は小3でも操体を知っている。
どれだけ利くのか知ってる。
上の子(小6)も知ってる。
ある日、下の子が、遊びで、どこかをぶつけて、ウーンウーン唸ってる。
上の子はすかさず、皮膚に触れてあげた。
「大丈夫だよ、俺が治してやる。」
そう言いながら触れてあげたんです。
まあ、渦状波の真似です。(笑)
まあ、利きはしないのでしょうが。(笑)
足首を捻挫した時に、やってあげたら。
普通に治ったので、彼は知ってる。
手には、身体を治す力があるって事を、彼は感じて知ってる。
知らないのは、誰でも出来る事でも無いって事なのですが。
うちの子供たちは、操体を知ってるから。
家でもこんな事出来るんです。
自分自身でも気持ち良さを聞き分けながら、身体を操れるから。
無意識の動きに、僕はいつでも入れる。
その時に人の手の力があると、気持ち良さが一気に増える事も知ってる。
小3にこんな風にお願いしました。
「お父さんが言った場所に、優しい気持ちで触っててくれる。」
色んな詳しい説明は一切しないで。
優しい気持ちで触ってくれるように頼んで。
優しい気持ちを感じながら、身体のスイッチを入れます。
いつもより動きは小さくします。
小3の操体プラクショナーでは動きについていけないので。(笑)
彼の身体を感じながら、僕も優しい気持ちで、彼の掌を感じます。
皮膚を通して、優しい温かい何かが身体に広がっていくのを感じます。
それが、消えたら、また次の場所に掌を移してもらいます。
5分もしないうちに、膝が温かくなってきます。
膝には触れてません。
下の子は眠くなってしまいました。
操法を通すと患者さんは眠くなったりします。
小3操体プラクショナーは、臨床しながら眠くなりました。
僕の膝は良くなってました。
それまで立てなかったのが、軽く歩けるようになって。
しばらくすると、普通に歩けるようになって。
翌日には普通に戻ってました。