東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

まるごと操体(2)

私のところでは「操体の施術+ベーシック講習」というのを長年やっています。
個人レッスン形式なので質問やテーマを持ってきてもらいますが、多いのは「患者さんがきもちよさをわかってくれない」「そもそも自分がきもちよさというものをわかっていない」「楽と快は違うっていうけれど、そこがわからない」というように「楽と快問題」がかなりの割合を占めます。
 
「楽と快の違い」が分かっていないということは、操体の半分以上を理解できていないということになります。
 
半分、と言ったのは、第一分析「辛い方から楽な方に動かして、瞬間急速脱力する」のように「快」に踏み込んでいなければ、つまり「楽か辛いか」のみならば良いのです。
 
しかし、最近は操体=快」という図式の方が有名になっているので、大抵は「快」に踏み込んでいます。
 
つまり
 
動診自体「どちらが楽ですか。辛いですか」という事をやっているのに、言葉の誘導では「どちらがきもちいいですか」(ワーストな聞き方です)と聞いている、つまり、動作と言葉が一致していないのです。
 
動作と言葉が一致していないので、患者さんは「?」になるのです。
 

 
秋季東京操体フォーラムは11月23日に開催致します。