東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

まるごと操体(3)

言葉で説明しても、楽と快の違いはよく分かって頂けない場合があります。
 
そのような場合は、実際に
第一分析(楽か辛いかの二者択一の動診)を受けていただいてから、
第二分析(快を聞き分け味わう)を受けていただくと、皆さん納得して下さいます。
 
「快」(きもちのよさ)というのは、感覚の分野なので、人によって違います。
 
また、我々は、いきなり「きもちいいですか?」などという不躾な聞き方はしません。
これ、かなり失礼な聞き方なんですよね。
 
例えばですよ、美容院に行ってシャンプーしてもらうときもちいいですよね。
しかし、美容師さんは「おかゆいところはございませんか」「お湯の温度は大丈夫ですか」とは聞いてくれますが
「きもちいいですか?」とは聞きませんよね。
 
お客が「あ~。きもちよかった」と、顧客自身が自発的に言うものなんです。
 
操体もこの辺りは似ています。
操者は「きもちいいですか?」とは聞かないのです。
 
なお、きもちいいですか?と聞くのが失礼だからといって「心地いいですか?」と聞く人もいますが、
言葉を変えただけで、操体の動診操法の過程としてはNGです。