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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

困沌にして混沌。

友松 誠(ともまつ まこと)

こんにちは。

今週のブログは友松が担当いたします。

どうぞ、よろしくお願い致します。

 

朝方までつづいた雨もあがり、スッキリと晴れてきました。

空を見上げれば、天高くなればなるほど青さが増し、濃く深い色になっていくように感じます。まあるく空気に包まれて、その先の宇宙が昼間でも意識できる気がします。

地表を見れば、赤く色づいた楓や黄色い銀杏で彩られた山々、朱色に実った柿の実や橙色のみかん。秋も深まってきましたね。 

色々なものが見え、色々な事が感じられる。混沌の中にも秩序あり。だからこの一瞬の景色が美しく感じ、なにかヒビクものがあるのかもしれない。

これから日一日と日も短くなり、寒さが増し、この景色も様変わりしていくだろう。今年の冬至は12月22日だそうだが、その頃には柿の実も落ち、黒い枝にわずかに残る茶色の葉が寒空に揺れる光景となっているだろう。寂しい気持ちにもなるだろうが、かといってずっと実をつけているわけにはいかない。全体の中の秩序。 

冬至を含む子月。子月は陰が尽きて一陽来復の陽の始め、陽始であり、陰の終わりの陰終でもある。ものの終わりであって始まり。「子」という字は「一」と「了」。「始め」と「終わり」が同時に在るということ。 「五行大義」では「子は困沌と名づく。陽気混沌をいう」というのだという。

うん?字が違う。困沌と混沌。困沌の困の字は、木が四角く囲われて伸びられない状態。困沌とは進退窮まることを意味しているともいう。

困沌にして混沌。なにか進退窮まるかたちとなっても心配いらないと励まされているようでもある。万象を輪廻、循環として捉える古代中国哲学に於いては、混沌は太極とされ、太極は子であり、輪廻、循環の中枢と意識されているのだという。 

柿の実はいずれ落ちても、それは新たな生命を生じさせる始まりでもある。先の事を自分の視野で考えて、悲観してもしょうがないという事でもあると思う。明けない夜はなく、上がらない雨もないのだから。

 

2015年冬季東京操体フォーラム 12月5日(土)6日(日) 二日間開催します

詳細は東京操体フォーラムHPをご覧下さい