東京操体フォーラム実行委員のブログですから、やはり「たわめの間」について書いておくことにしましょう。
武術では「いつき」とか「いつく」という言葉を使います。
例えば、相手にワザをかける、あるいは斬り込む場合「さあやるぞ」というのがバレてはいけません。
そういう場合は、いきなりというか、突然、相手に悟られないように動作を発します。
その「さあやるぞ感が丸見え」なのを「いつきがある」とか言います。
これは一種の「迷い」でもあるかもしれません。
「たわめる」で思い出すのは、猫の「たわめ」です。
これは「たわめ」と言っていいのかどうかわかりませんが、猫をねこじゃらしや、おもちゃ、あるいは自分の指先などで注意をひくと、猫は戦闘態勢?に入り、からだを低くして注目します。目はまん丸になって、黒目がちになり、背中の皮が波打ち、集中しているのがわかります。
そこで、もう少し注意をひくと、猫は瞬時にねこじゃらしや指に飛びかかってくるのですが、つくづく「たわめてるなぁ」と思います。
また、遊んでいて猫の「たわめ」が長すぎ、こちらが飽きてしまうこともあります。
武術で言えば「いつきすぎ」です。
しかも、飛びかかってくる瞬間は、目が変わるので、バレバレなのです。
じ~っと見てます。。