東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

海で調う①

今週のブログ担当は、茅ヶ崎在住の岡村です。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

波乗りを始めて22年になりました。

先日海に入りつつ、ふと想い出したことがあります。

15年前のことです。

波乗り初心者時代、台風の後で大波の残る海の沖へ向かいました。

案の定、テイクオフしたものの、大波に巻かれて海水を大量に飲んでしまい、

上も下もわからなくなり、息ができず苦しく死ぬかもしれないと感じました。

 

その時に実践できたことがあるのです。

「力を入れてジタバタと焦ってしまうと、余計に苦しくなってしまう。

 からだ全体の力を抜いたほうがいいんだぞ」と教えてもらったことを。

 

(否応なしに)ウソか、ホントか、やってみた。

 

ゆっくり、力を抜いて、残っている貴重な空気をほんの少しずつ吐き、

浮力を大切に感じとり、海の中、ゆっくりゆっくり浮き上がってきた。

 

浮き上がって沖を見ると、また大きな波がやってくるのがわかった。

そこで、全身全”息”で、吸えるだけの空気をいっぱいに満たしてから、

また波にグルグルと大きく巻かれ、沈んでいったのです。

 

                      (続く)