東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

自然&法則 その6


自然治癒力さんはつねに、いつでも、年中無休で仕事をしてくれています。

私たちはそんな自然治癒力さんの仕事量を減らすように気をつけたり、

仕事をしやすいような状態をつくることで、

より健やかな毎日を送ることができるようです。


そのために操体では、息・食・動・想という

からだの法則(ルール)を知って実践したり、

ときには治療というお手伝いをしたりもします。


でも、ワタシは想うんですヨ。

もっと簡単で大切なこともあるんじゃないかって。


それは、いつでももくもくと仕事をしてくれてる自然治癒力さんに、

「ありがとう」の一言くらい言ってもいいんじゃないかってことです。


当たり前って言えば当たり前ですよネ。

自分だって頑張ってるときに、誰かに一声かけてもらえば嬉しいもんです。


ワタシなんてカワイコちゃん(死語?)から一声かけられたら、

一気に天に昇ってアンドロメダまで旅立ってしまいますヨ。


まぁそんなことはどうでもいいんですが、

自然治癒力さんだって感謝の言葉や想いを伝えてあげれば、

きっと更に張り切って仕事に励んでくれるはずなんです。


でも、これはワタシも含めてなんですが、調子が悪いときはつい

「あそこが悪い」「ここが悪い」なんてことばかり言いがちです。


確かに悪いのかもしれませんが、自然治癒力さんが頑張ってるから、

その程度で済んでるのかもしれません。


だからワタシは患者さんによく言うんです。


「悪いところをあれこれとみつけるよりも、

ちょっとでも良くなったところをう〜んと喜ぶと、

もっとからだがヤル気をだして治してくれますヨ」って。


例えば腰痛だって、「ここが痛い。まだ痛い。でも痛い」よりも

「ここはまだちょっと痛いけど、ここはこんなに良くなった〜」

のほうが何となく後味がイイじゃないですか。


たぶん「からだ」だって同じように感じてると思います。

そして、それは自然治癒力さんが気持ちよく仕事に励んでいただけるってことに、

きっとつながるんじゃないでしょうか。


ワタシはこういったことが何より一番の操体だと思ってます。



中谷之美



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