東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

そして伝説へ(某RPGのように?ブログは続く)

私がまだ小さい頃、映画をいわゆるタイアップメインでなく、良いものを紹介するという形で、地上波放送していました。


水野晴男さんや、淀川長治さんが解説をしてくれて「いや〜本当に映画っていいものですね!」とか「またお会いしましょう、さよならっサヨナラッ」と挨拶していました。
本来良いものは、自然に共感が得られるのではないでしょうか?
例えば、澱むことなく流れる川の美しさの中で、賑やかな川魚の命が育まれるように。
爛々と輝く太陽にヒマワリがその射す方向へ花を向けるように。渡り鳥が風の流れの変化を感じて飛び立つように。ヒトも本能的無意識に理由がはっきりしなくとも、自然の摂理・叡智には逆らえず気付かされるのではないでしょうか?


そう考えますと・・・操体の良さも紹介したい〜ッ!と思うのは私だけではありますまい。(というオチかいっ!)
しつこい私にマジックリン?いやいやそうではなくて・・・、春のフォーラムが待ち遠しいじゃア〜リマセンか?(強引か!)伝説を紐解くチャンス、歴史がそこにあります。さあ!ゴールデンウイークの予定は決まったね。(強引か!)
お付き合い頂きました、今週担当の茅ヶ崎のヒヨッコ龍こと岡村郁生のボツ作!ショクの「職」でお別れしたいと思います。


<臨床家として立つ〜職〜>
早いもので治療することの出来る人間になりたいとサラリーマンを辞めてから十六年になります。
鍼灸マッサージの学校で学びながら、年に二日しか休みのない治療院で按摩を習いつつ働いている時に「万病を治す妙療法」を読み、当時の自分には良くわからないけれどこの考え方には共感できる!とすぐにピンと来たのです。
何にピンと来たのか?思い出してみると、生きている存在を診る、そこに命あるからこそヒトのからだなのだから、自然の一部として診る。橋本敬三先生が、腰が痛いという患者さんに「腰だけが悪いのなら、腰だけ置いてけ!」とおっしゃっていた話とか、全体として診る。というところが、当時習っていた易経・陰陽論・五行論からなる疾患にとらわれず、全体を整えればおのずと回復するという鍼灸の世界観、東洋哲学と合致したのでしょう。
三浦寛先生が柔道整復学生時代に、鍼灸側の授業をする先生なのに橋本敬三先生にお会いして、「なんだか面白い先生だなァ」と思って、許可を取った上で授業を聞かせていただいて、ご縁が出来たというエピソードがあります。
このお話を聞いたときに、「なぜ自分は生まれてきたのか?」という問いが隠れているような気がするのです。
その疑問には、どういった理由でこの親のもと生まれてきたのか?それは「生まれる前に自分自身の意思でしっかりと考え選ばせて頂いて生まれてくるのだよ。」と教えてもらいました。でもこの真実に気付くのは先のお話。
私は鍼灸マッサージ学校を卒業後、柔道整復の学校に通いながら整形外科、中国漢方鍼灸内科、治療院と研修を積み、満を持して開業したのです。


それがどうだったかと言えば、精一杯自分自身を信じてやり通すという私の信念のあまり、患者さんには好評なものの一日が終わった後にグッタリクタクタ・・・。腰は慢性的にズンズン、肘は鈍痛でジンジン、足はパンパン、オシッコチョロチョロ(これは冗談ですゥ)神経痛の為、休日は日課のように治療院通い。


亀の様に歩みの遅い私でも、さすがに気付きました。私は臨床家として生きて行きたい!でも患者さんの満足と引き換えにこの生活をしていたら、死んでしまうかもしれない・・と。


その時ふと、医道の日本誌をパラパラと見ている時に三浦寛先生の操体講習会を見つけることになるのです。


操体講習会では、私の学んできた事と、臨床で築いてきたこと、考えて悩んでいたことに対して、正しかったことや誤っていたことに、一つ一つ気付くことが出来ました。”生きていくこと”に、納得することが出来るのです。「ありがたく生かされているんだ」と。


自己管理できること。自分に責任を持つこと。知るべきことを知ること。生きていくための最低限の義務を果たすこと。(息・食・動・想・環境という操体の哲学)
それを伝えていくこと。患者さんにも知っていただくこと。一緒に学んでいくことが出来れば・・・と。
ちなみにそれ以来、忙しかろうと、体のどこかが痛かろうと焦らなくて済むようになったのです。


これは臨床家として必要不可欠だと思うんですネ。その方法は、操体の中にしっかりと流れている橋本敬三生の哲学思想を汲み取り、その範囲内で遊ばせていただける自由。
「百点満点でなくても良い、六十点取れていれば良いのだヨ」
操体法がエラいんじゃない、自然の法則が大事なんだ」
というところに救われているんですね。
いや〜こんな長文ブログに書くなァ〜!!(でもお付き合い頂きまして、ありがとうございますゥ〜)というお叱りの、声が〜聞こえてくるよ〜。(グワッ・ゲゲゲゲ・グワッ?蛙の声)


では来週担当の博多の秋穂さん!バト〜ンタッチ!!



岡村 郁生