東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

人生は他人ごとではなく、自分自身のことである

「意識に生きよう」とすれば、多くの、いつの世の人達は思考観念のなかで生きている。長き時代に人間が身につけた欲性、個の自我に従って生きようとする。刻み込まれる時間に追われ、追いかけ、アッという間に全ての人生を終えていく。

人生は他人ごとではなく、自分自身のことである。自分と自分自身との祭ごとである。いのちの祭ごとである。神仏と共に悦愉すること、つらさもしんどさもあるけれど、それを越える悦びが、愉しさがある。人生ごとは祭ごとである。いつの時代にも、まれに、生涯一度の一回ぽっきりの人の生き方の中に「本当の自分を知って生きている人がいる」
「存在の自分にいない生き方をしている人」でもある。それは「自在の自身に生きている人」「自在の意識に生きている人」だ。

そんな人は、日々の生活時間が、ほとんど無い生き方をしているのです。全くあきれるほど「一つの意識に集中している」1年365日、それを何十年、何十万時間も、その一つの多くの自身(意識)に、ひたすら集中している。どんな環境にも動じず、大樹のごとく心は静止している。どんな処に住もうが、全く意に介さず、いつ床につき、いつ何を食べたのかもケロリと忘れ、だれに会って何を語り、何をどうしたのかもケロリと忘れている。今何時なのか全く気にもとめていない。我を忘れ、一つの意識にむいている。生涯一つのことにむいている、自分の名前さえ、年さえ忘れている。人や世の中の評価など意に介すことなく、そんなことはどうでもいいことなのだ。