日本の手技療法の源流は武術。
そうであれば、手技療法をおこなうには、武術家の身体が必要となる。
実際に武術の時代、武術家が治療をおこなった時代。
その時代に、手技療法だけを教える先生は、存在していなかった。
活殺という日本独自の言葉。
武術と医術とは、両輪で初めて機能していた。
これが歴史の中の、消えかけている事実。
現代の手技療法家が、いまさら武術を一から学ぶのは難しい。
現代には現代の知恵もあるのだから。
それはそれでもちろん素晴らしい。
武術の時代の医術も、もちろん素晴らしい。
武術の時代に鍛えた身体は、現代のスポーツの身体とは違う。
身体に関する考え方が違うのだから、当然身体も違う鍛え方をする。
違う鍛え方をすれば、手にする身体も違う。
違った身体でおこなう動きも当然違う。
武術の丹田とは、お腹の中にボーリングのボールのような
筋肉の塊が出来て初めて分かる。
お腹の中が丸く動く、身体を動かさないでも自由自在に動く。
その動きが全身に繋がる、筋肉の付かない肋骨の周りも動く。
他の部分も全て一緒に動く。
そうなれば手や足は、身体の一部となり。
速さも強さも変わる。
それが武術家の身体。
武術家は足の親指に重心を置き、足の親指は地面には着かない。
強烈な武術の鍛錬で、身体はそうなってゆく。
宮本武蔵先生の残された口伝。
足の親指をあげて歩くとは、おそらくその事を指し示す。
親指に重心があり、地面に着かない状態になれば。
力を出す時に、親指を地面に落とす力を使える。
始めから着いている何倍も強力な力を手にする事が可能となる。
武術を学ぶと、時空を超えて学ぶ感覚になれる。
決してお会いする事の出来ない
先達の方々が見つけられた知恵という宝物に現実に出会う事が出来る。
先達の方々と同じ感覚を感じる事が、武術の素晴らしき時間。
武術を学び、操体を想う時間。
僕は橋本先生と、会ったりするかもしれない。
そんな事を想いながら過ごす、学びの時間はとても面白い。
僕は僕にしか出来ない事をやるのが一番好き。
僕の学びはあまりやってる人がいない。
だから僕はこの学び方が一番楽しい。
武術家で橋本先生の思想を手にした人もいない気がする。
現代に武術を活かすには、橋本先生の思想は素晴らしい。
僕は素晴らしい道で学んでる気がする。
1週間お付き合い頂きありがとうございました。
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