東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

三日目

橋本先生も、すごい事を言い放ったのだが、道元も、すごいことをストレートに表現する。
なにがこの二人が、すごいのか、感覚でしかつかみようのない有様を、うなるような凄さで言語表現してしまっているということではないか。
言葉は、いのちを持っている。その、つかみようのない命ですら、見事に言語表現している、その豊かさである。

道元禅師から橋本先生から学ぶものの不思議さは、同じページの内容ごとが、日々変化することである。日々変化して心に響いてくる。
先日も道元のスゴサを改めて知る機会を得た。文章が長いので、その一端を書き添えておく、

ただ、そこに在れ。たヾ存在しろ。
自分という人を捨て、命のために呼吸しているだけの存在になれ・・・
その時、おまえは驚くであろう。
自分という輪郭がなくなり、この世の一斉のものが自分であり、
自分が一斉のものと溶けあっていることを、はっきり知るであろう。
そのとき、すべてが完全である、と知る。
すべてが一つだと知る。
原初(ことのはじめから、の意)から、そうであった、ことを知る。
それが悟り(光輪)の状態である。

橋本先生は、次に、このように言い放つ。

この現象に存在するということは、生前の救いを得ていることである。
それを悟った者は、人生の最高の至福を得る。

と。私は、この時代に生をうけ、この偉人とのご縁を頂いたことに感謝し、幸せである。