東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

予想通りで

数ヶ月ぶりのご無沙汰で御座います、出雲之国の住人福田です。
相変わらず、両師匠に挟まれたこの一週間、箸休めでお願い致します。

今年は以前のブログでも書きました様に、『癸巳(みずのとみ)』の年です。
一般的には”巳年”と省略形で呼ばれ、いつの間にか本来の巳の意味も曖昧
なまま、ホントにヘビ年だと勘違いしている方も居る位です。

気学では『天・地・人』の配置から宇宙の運行をみますので、今年の天の気は
『癸』、地の気は『巳』その天と地の間に生きているのが、人ですので、必ず
干支(えと)は天と地から読み解かなければならないのです。

実際の”巳”の原字は頭とからだが出来かけた胎児を描いて出来たもので、
子宮が胎児を包む様を描いていて、包(ほう)の文字の中が変化したものです。
字の形から鎌首をもたげるヘビのようにも見えますし、土に蒔いた種が頭を持ち
上げた姿にもどことなく見えてきます。巳年は物事の起こり、新たなものが立ち
上がり動き出す意があります。

そして、天の気は『癸』で水の陰の気が天に充ち満ち、地の気は陽の気である『巳』
ですので、天の気と地の気がぶつかり、非常に不安定な様子が安易に想像出来ます。

今年はこの様な干支の配置から、水絡みの災害が増加するという予想が当たって
しまいました。西日本を縦断した台風を含めた風水害。今年のニュースは
『過去経験したことの無い水害に』がキーワードとなりました。

出雲之国は出雲大社のお陰で?災害は何とか防げていますが、横長な島根県で言えば、
西の小京都津和野町などは、甚大な損害を受けてしまいました。
更に西に当たる山口県では、私が年に一度は必ずお邪魔している萩市なども大きな被害
を受けてしまい、甚大な被害を受けたローカル線などは不採算路線であることも含め、
このまま廃線にという流れもあるようです。

昨今のキーワードは雨だけでは無く、竜巻などといった日本では余り聞くことの無かった
災害も真剣に考えなければならない風物詩となって来ています。
特に竜巻などの自然現象の増加は癸巳の年の典型かと思えます。来年の甲午の年は安定し
てほしいものです。

この様な不安定な気候は当然、地上で生活する私達生き物はダイレクトに影響を受け、
今年の喪服を着た回数は過去最多となりました。当然のことながら老若男女問わず、
調子の悪い方も多く、不定愁訴が多かったのも今年の特徴かもしれません・・・

10月に入ると、ボチボチ来年の気が立ち上がってくる時期ですので、人によっては大きく
身体や感覚が大きく変化する季節がやって来ます。
私も再来年はいよいよ9年に一度の『陥入(かんにゅう)』に入りますので、今年来年が
公私共に勝負の年になりますので、全力で駆け抜けたいと思っています。

などと初日から気合いを入れつつ、一週間持つか不安ですが、宜しくお願い致します。。