東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

触れない臨床 三日目

その某カルチャーセンターでは、参加者には一切触れず、つまり操者としての操体臨床は行いませんでした。
 
覚えているのは、カルチャーセンターのスタッフが走ってきて「四十肩で激痛の人がいるんですけどどうにかなりませんか」というのです。
 
あと2分くらいで講義が始まるという時間です。時間があれば「そこに寝てください」と言って施術を始めることも可能なんですが。。
 
その方を急いで連れてきていただき、私は「操体のセルフケア」では非常に使える「片手を外旋位に決めて、上肢を進展させる」という方法を伝えました。
「伸ばす方向はどこでもOKです。辛くない方。痛くない方をやってください。座ってやっても立ったやっても大丈夫です」
 
その後講習が終わると、先程の「四十肩激痛」のスタッフがやって来て
「あれ、何ですか?痛みが消えました」と言うのです。
そして私が「きもちいい」の「き」の字も言っていないのに「きもちよかったです」と言うではありませんか。
 
私はやり方を口頭で30秒位伝えただけでした。