東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

Break on though


所変われば品変わる。
今年は発展途上国のネパール、先進国のスペインと対照的な国に行くことができた。

ネパールでは物質への豊かさを追い求めるエネルギーがすごくあり、「チャンスがあったら成り上がるぞ」くらいの意気込みが全体的に感じられ、日本の生活に慣れている私にとってはたくましくみえた。
逆にいくら不況だとはいっても、既にある程度物質に満たされている先進国スペインでは、陽気なラテン気質は横に置いといて、本質的な部分で、次は何に向かって生きていけばいいのかが漠然としているように見えた。

しかしながら、エネルギッシュなネパールのような国が、いずれ物質的な豊かさを手にした時に、行き詰まりが生じることになるだろうとたやすく予想できる。
それは全ての先進国に共通してある壁である。

もっとも我が国日本においても、戦後間もない時は平和で物が豊かになれば幸せになれると誰もが信じ、必死になって働いて急速な成長を遂げてきた。
しかし現状は、周知の通り病める人の多い世の中である。

それでは先進国の壁をどのようにしたらbreak through(打破)できるのか。
私はその鍵となるものが、操体にふんだんに詰まっていると思う。
実際、それを東京操体フォーラムin Madridの時に強く実感した。

今月の20.21日には秋季東京操体フォーラム千駄ヶ谷にて開催される。
Break on through to the other side (By Doors)

おこしやす。

小松 広明


新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 

11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。

2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。