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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

視覚その1

 佐助担当の三日目です。今日は視覚の解剖を簡単に説明して、明日の視覚の不思議に触れてみたいと思います。よろしくお願いします。

 視神経は眼球網膜の第8層である神経細胞にある多極神経細胞から出る神経線維が集まって出来る神経となります。杆状体細胞および錐体状細胞の興奮は網膜の内顆粒層の双極細胞に伝わり、それがさらに神経細胞層の細胞に連絡し、この神経細胞の出す神経突起である線維はまず眼球の後極よりやや内下方の一ヶ所に集まり、視神経円板を作り、強大な神経幹となり、網膜の続きである視神経鞘に囲まれて後内側に向かいます。左右両側の視神経は眼窩後端の視神経管を通って頭蓋腔に入り、次第に相近づいて視神経溝で視交叉を作り、そのつづきは視索となり、間脳の外側膝状体および中脳の上丘などの第一次視覚中枢に達します。

 外界から眼に入ってくる視覚情報(光線)が水晶体の屈折作用を受けた後に、眼球の神経層である網膜に到達します。網膜の視細胞(耳側と鼻側の両視野が存在)により電気信号に変換されます(光受容性の桿体細胞、錐体細胞が含まれる)。
 双極細胞を経て、神経節細胞に達しますが、ここまでの神経要素を第1ニューロン といいます。神経節細胞から出た神経線維は、集まって視神経となり、視交叉を経て視床外側膝状体に到達します。ここまでの神経要素を第2ニューロンといいます。外側膝状体を出た神経線維は、視放線となって大脳後葉皮質の視覚野に達します。外側膝状体からここまでの神経要素を第3ニューロンと分けることができ、大脳後頭葉皮質を第1次視覚中枢といわれています。
 このように、網膜視細胞に与えられた刺激は、視神経を経て、大脳後頭葉に達して初めて視覚を生じます。この視覚伝導の経路を、視覚伝導路(視覚路)といい、3つのニューロンが関与しています。
 
 視覚中枢はこれらのように、大脳にあります。意識は大脳が司るものとされています。したがって、視覚とは意識下のものといえると思います。しかし瞳孔反射は、意識して瞳孔を開いたり縮めたりはしません。この瞳孔反射の中枢は中脳であり、無意識下で調節するものです。したがって視覚に関しては、意識下の大脳支配のものと、反射という無意識下の中脳支配のものが共存しているといえます。

 視覚は中脳支配の反射が存在するといっても、やはり大脳支配の意識下での働きが強いといえるために、からだの感覚のききわけの際には、目を閉じることによって自我が働きにくいことがいえると思います。

 今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。


2013年7月15日(月)の海の日に、東京千駄ヶ谷 津田ホールにて、操体マンダラ 2013を開催致します。