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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「両親からのメッセージ」

振り返ると子供の頃に両親から操体を学ぶ上で必要な作法をすでに教わっていたような気がする。

例えば『肘をついて食べるな』、『踵から踏み込むな』と口を酸っぱくして言われていたことを鮮明に覚えている。祖父にしても、父にしても幼い頃からとても厳しかったが「しつけ」に関しては超一流だったと思う。なぜならば1つ1つのコトバに説得力と愛情があったからだ。

厳しさの中に温かさと強さがあり、何よりも私達の将来を考えていてくれたのだとこの歳になって、ようやくわかるようになった。

それを100%自分の生活の中で遂行しきれているかはわからないが、いつも自分の細胞の中には両親のコトバは生きている。

そういった親からのしつけを受けてきた中で育んできたことはいずれ「生きる作法」、そして操体の学びにおける大きな糧となった。


その私から見て、最近の親のしつけは少し甘いように見える。そもそも「マナー」という点で親が子供の手本になれていないように思う。

身近なことで例に挙げると飲食店等で彼らを見ていても、見本になるべき親が肘をついて食べていたり、喋りながら食べていたりする。またコーヒーショップでも自分が使った後のことを考えずに使う大人が多い。

それは端から見ていても決して気持ちが良いものではない。

生きる作法とは第3者から見ても、気持ちが良いものでなくてはならない。

本当に些細な事なのだが、子供の時に受けてきたしつけがこういった何気ない日常生活の場にも大きく反映される。


そういった点において私が親から教わってきたことは現在操体を学んでいるということにおいて、その基盤を作ってくれていた。
操体で学んでいることは臨床の技術だけではなく、「生き方」そのものなのである。

こういったことがわかってくると生き方というのは自分だけではなく、子供に対しての責任にもなってくる。

いずれ私も人の親になると思うが、父のように強く、母のように優しい「しつけ」の出来る人間にならなければいけないと思う。